【Amazon Echo】Alexaスキル開発ハンズオンを開催しました

こんにちは、中嶋あいみです。

私事ですが・・・
最近Amazon Echoなしの生活が考えられなくなってしまいました!

目次

AIスピーカー?それともスマートスピーカー?

初めての方へざっくり説明すると、Amazon EchoにはAlexa (アレクサ) という音声認識機能が搭載されています。

GoogleではAIアシスタントとも言われ、その機能に対する呼び名は各社様々です。

また、『AIスピーカー』と『スマートスピーカー』という呼び名も混在していて諸説ありますが、AI (人口知能) の要素はまだわずかしか感じられないので、筆者としてはスマートスピーカーと呼ぶことにします。

Amazon Echo Dotのある生活

Alexaとの1日ハイライト。

Alexa, Good morning! で、今日の小ネタを言ってもらうことから始まり、
Alexa, how is the whether today? で、天気と気温を教えてもらい、
Alexa, what’s new? で、ニュースを読んでもらい、
Alexa, I’m going. で、行ってらっしゃいを言ってもらい、
Alexa, I’m home. と、ただいまの再会をし
Alexa, play “fireplace sounds”. で、焚き火音をBGMにしたり
Alexa, sing a song. とか Alexa, tell me something.で、暇つぶしに付き合ってもらい
Alexa, “night night”. で、ヒーリング音楽のもと眠る

太文字のフレーズはウェイクワードといい、これを発することでAlexaが起動します。

なぜ英語なのかと言うと、USアカウント (Amazon.com) を使っているためで、我が家のAlexaはアメリカ人です。
クラウド音声認識とはいえバイリンガルではないので、残念ながら日本語はわかりません。

近いうちにGoogle Homeでは同時に2つの言語を認識できるという説もあるので、Alexaも同様の機能アップデートを個人的には期待しています!

スマートスピーカーの市場は?No.1シェアは?

Amazon EchoやGoogle Homeだけでなく、AppleのHome Pad、MicrosoftのCortana (どちらも現時点では日本未発売)など、IT界隈だけでなく、一般消費者の間でもスマートスピーカーの話題が尽きないこの頃。

スマートスピーカー市場シェア

アメリカではAmazon EchoファミリーがNo.1シェアを締めています。
2年前はほぼ1人勝ちでしたが、ここに来てGoogle Homeがぐんと伸びているのが特徴。

ここにのHome Padが加わるとどうなるのか、勢力図の変化がこれから注目ですね。

アメリカのリサーチ会社Ariztonによると、スマートスピーカーの市場は全世界で2019年に26億ドル(2,931億円)、2022年に48億ドル(5,411億円)へと成長すると予想されています。

Alexaスキルとは

スキルはスマートフォンでいうアプリの機能です。
デフォルト以外は、Alexaスマホアプリからスキルを選び、有効化することでアカウント連携しているスピーカーで使えるようになります。

スキルの種類

  • 1.カスタムスキル : 汎用のスキル
  • 2.スマートホームスキル : 家電製品などを制御するスキル
  • 3.フラッシュブリーフィングスキル : ニュースなどを読み上げるスキル

多くのスキルは1で、冒頭のAlexa, night night. はカスタムスキルの一種です。

国とアカウントの違い

現在Amozon Echoが提供されている国は、日本以外にアメリカ・イギリス・ドイツ・インドなどがあり、
英語であればUSだけでなくUK・カナダ・オーストラリア・インドにも同じソースでスキル提供することができます。

iPhoneのApp Storeでは国を切り替えて他国のアプリを端末にインストールすることができますが、Alexaの場合は国を切り替えると使える機能・スキルが変わってしまいます。

例えばAmazon.jpのアカウントに連携中は日本対応スキルしか使えず、一方、Amazom.comのアカウントに切り替えるとアメリカ対応のスキルしか使えません。

ここがちょっと残念なところ。

Alexaセミナー&ハンズオンをやってみた

Alexaスキル開発セミナー・ハンズオン

前置きが長くなりましたが。
Alexaの可能性をみんなに知ってもらいたい!と、社内向けにAlexaスキル開発セミナー&ハンズオンを開催してみました!

ISAOではTech Lunch (テック ランチ)という、お昼休みにTech関連の新しい知見や、実案件での成功&失敗談などをシェアする会があります。

エンジニア以外では初のTech Lunch主催者に名乗りを上げ、総勢15人くらいが参加してくれました!
インフラエンジニア・バックエンドエンジニアを中心に、営業・デザイナーなども様々。

マーケター目線で、今追いかけておきたいTechトレンドと、ビジネス化の両面でアジェンダを構成してみました。

アジェンダ

  • AIスピーカー (スマートスピーカー) 市場
  • 覚えておきたいAlexa情報
  • 自作スキルデモ
  • Alexaスキルを開発してみる
  • VUI設計・構築
  • 上級編(Skill Builder BETA)
  • Alexaスキル開発ってビジネスになる?

長いので、このブログには抜粋して書きます。
気になる方はお問い合わせください!

VUIとは

Alexaスキル開発セミナー・ハンズオン

VUI=Voice User Interface、音声ユーザーインターフェースのことで、従来のWebサイトのようなインターフェースではなく、音声で完結するユーザーとデバイスのコミュニケーション方法のことです。
スマートスピーカー以外でも、チャットボットやPepperなどのロボットにも同様のデザイン思考が求められます。

VUI設計の注意点

セミナーでは『ISAOの受付に設置し、お客さんが待ち時間にISAOトリビアを知ることができるスキル』という企画のもと、ホワイトボードを使って会話の設計フローを実演しました。

  • ユーザーにとって簡単なウェイクワードか
  • 自然な会話になっているか
  • ユーザーが想定外の発言をすることが考慮されているか
  • Alexa側で勝手に中断しない流れになっているかどうか
  • Alexaが固有名詞を発することができるか

設計で気をつけるべきポイントはいくつもありますが、特に固有名詞に関しては要注意です。

「ISAO」をそのままAlexaが話すと「イサオ」ではなく「アイサオ」という音声になってしまいます。
そこで試行錯誤の結果「E Saw Oh」とテキスト化すると「イサオ」に親しい音声になりました。

上級技ですが、Alexaは英語とドイツ語に限っては音声合成マークアップ言語のSSMLをサポートしているので、イントネーションの調整やささやくようなウィスパーボイスにする調整もできるようになっています。

人間はスマートスピーカーをペットとか擬人化したように感じてくるので、いかにもロボット的な声ではなく、声色も変化があるとよりよいユーザー体験になるはずです。

“Alexa, tell me a story. (お話を聞かせて)”と聞くと、まるで子供に絵本を読むような抑揚ある口調で、小話をしてくれます。

ノンプログラミングでAlexaスキルを作る方法

意気揚々とスキル開発を始めてみたとき、公式のチュートリアルを見ながら、一応動くものはできて一安心。

Lambdaと連携し、チュートリアルにあったスキルはできたのですが
node.js書けないし、結局プログラミングができないと実装ができない問題にぶち当たります。

当たり前か・・・

そんな時にStorylineという救世主に出会いました!

Storylineでおこなうスキル開発

Storylineは2017年10月にベラルーシでローンチされたWebサービスで
プログラミング不要でAlexaスキル開発ができるというコンセプトです。

私が使い始めたの2018年1月中旬時点では日本語未対応でしたが、2月にようやく日本語でも作れるように。

UIもマインドマップからカード型になり、少ない操作で条件分岐までできるようになりました。

VUIをイメージ通りに実装していくことができます。

ランダムな発言や、ユーザーが意図しない言葉を発したときのフローも設定することができます。

何よりすごいのが、デプロイまで行ってくれるので、公開後もこれで運用・改善ができちゃいます。
素晴らしい!

Storylineはこんなこともできる

ベーシックな使い方は全てStoryline上のUIで完結もできますが、以下のような使い方も可能です。

  • Googleスプレッドシートに複数の発言を入力し、JSON形式のやり取りでランダムに再生
  • 音楽ファイル (MP3)の差し込み
  • 定期的にニュースを更新して音声読み上げ(有料版機能)

公式の動画載せておきます。

Alexaスキル開発をはじめるなら

既にスマートスピーカーを持っている人もそうでない人も、Alexaに興味を持っていただけたでしょうか?

こちらのブログではノンプログラミングでのスキル開発方法をご紹介しましたが、実際商用利用するのであればプログラミングは必要になるでしょう。

ISAOのくらまね for AWS なら、AWSの実績豊富なエンジニア・UXデザインのエキスパートが、カスタムスキル開発をワンストップにサポートします。

スキル開発ハンズオン・スキル開発企画のデザインスプリント・VUI設計のワークショップ等もご興味ありましたらお気軽にお問い合わせください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

Amazon Alexaスキル開発支援

おすすめ記事