我がメンター「ジャック・ウェルチ」

僕が過去の経営者でとても尊敬し、最も学ばせてもらったジャック・ウェルチが先日亡くなりました。

会ったことも、話したこともありませんが、彼は紛れもなく僕の経営のメンターです。

 

哀悼の気持ちを込めて、経営に関して僕が彼に教えてもらったことをブログに書きたいと思います。

はじめて経営者になったときの話

2006年、ドイツに駐在して2年経ち、自分がいた部門をスピンオフ(別会社化)したタイミングで、人生初めてのCEOになりました。

 

当時、僕は35歳でした。

その前の2年間は、その部門はドイツ人の部長がいて、僕はその人のアシスタント的なポジションで活動していました。

 

全く経営の経験がないところからいきなり新しい会社のトップになり、人事なども含めた制度を作ったり、たったの20人ではありましたが事業成長をリードしていく立場になったのです。

バーチャルメンター

 

商社マンだったこともあり、いつかは会社を経営してみたいという思いがあった僕は、20代の頃から経営本を読みあさっていました。

 

日本の経営者で言えば、松下幸之助(パナソニック)、本田宗一郎(ホンダ)、稲盛和夫(京セラ)、海外ではアンディ・グローブ(インテル)、スティーブ・ジョブズ(アップル)、ビル・ゲイツ(マイクロソフト)、カルロス・ゴーン(ルノー・日産)などなど、たくさんの経営者に関する本を読みました。

 

そういった本の著者たちの中で、僕の(バーチャルな)メンターとして尊敬していたのが、ジャック・ウェルチでした。

ジャック・ウェルチは、GE(ジェネラルエレクトリック)の生え抜き社長で、自社を成功に導いただけでなく、マネジメントについて多くの格言や著書を残している人です。

 

ジョン・フランシス・“ジャック”・ウェルチ・ジュニア(John Francis “Jack” Welch Jr.,

1935年11月19日 – 2020年3月1日)は、アメリカ合衆国の実業家。1981年から2001年にかけて、ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者を務め、そこでの経営手腕から「伝説の経営者」と呼ばれた。

Wikipediaより

 

彼は、大胆なリストラクチャリングも行う人でしたし、毎年パフォーマンス下位10%の人を無条件に解雇するなど、ある意味非情な経営を行う人でもありました。

僕は「成長にコミットしていれば必ず居場所をつくる」という哲学(がんばる気のある人は必ず生き残れるという考え方)を持っていいます。

 

このように、人に対しての考え方は僕とは違いましたが、リーダーシップの部分では多くのことを彼の著書から学びました。

ジャック・ウェルチのマネジメント手法の超概要を学べる本

 

彼の著書の中で有名なものは、「Straight from the gut(邦名:わが経営)」「Winning(邦名:勝利の経営)」などがありますが、シンプルにまとまっているムック本があり、これが僕のお気に入りでした。

 

「25 Lessons from Jack Welch」という厚さ1cmにも満たない本です。

 

そこにはジャック・ウェルチの25の教えが非常にシンプルに描かれています。

何回か引越ししてなくなってしまったのですが、鮮明に覚えている内容があり、いまでも僕のリーダーシップの指針になっている項目がたくさんあります。

 

まず、最初のページのタイトルは以下のようになっています。

 

Lead→〇 Manage→X (管理するな、リードせよ)

 

ガツン!ときませんか?

 

次回もジャック・ウェルチについて書きます。

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