WordPressサイトを簡単に他国語化できるプラグイン

qTranslate プラグイン 図1: qTranslate プラグイン

WordPressはGNUのGettextを取り入れて多言語対応しているものの、実際に1つのサイトで多国語化を実現しようとすると、色々と困難な問題に突き当たる。とある開発案件にて多国語化の要望があったので、色々と言語系のプラグインなどを調べていたところ、見つけたのが「qTranslate」プラグインだ。

このプラグイン、サイト全体の言語管理と各投稿毎(コンテンツ毎)の言語管理を一括で行えるという優れもののプラグインである。

qTranslate プラグイン 2 図2: 管理パネルのメニュー
管理パネルのメニューにてプラグインで指定した複数の言語を切り替えられるようになる(図2参照)のは序の口で、サイトのフロントエンド側からも言語を切り替えられる(切り替えのUIは別途作る必要はあるが…)。切り替え方も、ブラウザの言語設定に応じて自動化したり、訪問者の手動切り替えや、URLパラメータによる一時的な切り替えなど、色々と選べる。
そして、極めつけが、それぞれ個別の投稿に対して別言語によるコンテンツを同時に投稿できる点が素晴らしい機能である。

サイトの多国語化対応に際して一番大きな障壁が、サイトのメニューやフッター、ボタンといった共用コンテンツは言語ファイルにて他国語化できても投稿等のコンテンツはそれぞれ個別に管理しなければならないという点だ。例えば、日本語でアップした投稿と英語でアップした投稿はそれぞれ個別のコンテンツであり、それらを同じ一つのコンテンツとして管理するためには別の仕組みが必要だった。投稿のUI的にも同時に複数言語の記事が書けないことがネックとなって、サイトの保守性や利便性に難があったのだが、このプラグインはそれらの問題を一挙に解決してくれるのだ。

ということで、モノは試しに、この記事を日本語と英語両方で投稿してみた。英語版を見てみる場合はこのリンクをクリックしてみて欲しい。

qTranslate プラグイン 3 図3: プラグイン設定画面

「qTranslate」プラグインは2013年6月19日現在のバージョンが2.5.34であり、同梱されている日本語翻訳ファイルが古く、一部翻訳されない部分があったので、私の方で最新バージョンに合わせた翻訳を行ってみた。

※ 下記でダウンロードできた .mo ファイルを qTranslate プラグインの lang フォルダ内に入れてやる(上書きする)ことで最新の翻訳が反映されます。

qTranslate プラグイン 日本語化ファイル

動作確認:WordPress 3.5.1 / qTranslate 2.5.34

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