バリフラットができるまで ⑨〜フリーアドレス実現までの歩み〜

いままで、人事や組織の話を中心に書いてきましたが、今回はオフィスの中がどう変わってきたかについて書きたいと思います。

前回の記事はコチラ➡バリフラットができるまで ⑧〜評価制度をぶっ飛ばす~

 

2フロアからワンフロアへ

 

いまの浅草橋のオフィスに引っ越してくる前、ISAOは四ツ谷にありました。

ちなみに、1999年の設立時は六本木、五反田、そして四ツ谷ということで、今度は三鷹か?なんていう冗談もあったようです。

 

余談はさておき・・・

四ツ谷のオフィスは、以前の親会社のビルだったということもあり、新生ISAOはとにかく早く引っ越しをしなければなりませんでした。

四ツ谷オフィスは立地に恵まれ、環境も悪くなかったのですが、僕たちが感じていた問題は、2階と3階の2フロアに執務スペースが分かれている点でした。

 

僕は主に3階にいたのですが、2階の人とはほぼ交わらないので、なかなか気軽に話ができませんでした。
かつ、L字型でしたので、同じ階であったとしても端から端まで見えないのです。

当時のISAOは業績が赤字だったのですが、僕は「顔が見えない問題」がチームの一体化を妨げる要因になっていると感じていました。

 

そこで「引越しプロジェクトチーム」を編成し、山手線周辺でオフィスを探すことにしました。

結果としては現在の浅草橋のオフィスに引っ越すことになったのですが、その時の一番の条件は「ワンフロアに全員が入れること」でした。

 

1フロアの良さ

 

赤字会社でしたので、とにかく賃料の安いところ。

でもワンフロアは譲れない・・・

 

最終的に僕たちが決めたのは、秋葉原から徒歩12分。

どちらかというと浅草橋(というか住所は浅草橋)の現オフィスです。
少し古くて、駅からも遠めでしたが、「運動不足解消にもちょうどいい」なんて言い訳しながら引っ越しました。

 

2011年5月の連休に引っ越して、1フロアの良さは、すぐに実感できました。
1フロアに全員が集まったことにより「あれ、あの人誰だろう!?」ということが劇的に減ったのです。

 

意図せずに色々な人と社内で出会い、簡単に話ができることでお互いの理解が深まるチャンスが増えたと思います。

黒いパーテーション

オフィス空間

これが当時の写真です。
ワンフロアで、みんなが見える。

 

でも当時は、黒いパーテーションがありました。

このパーテーションが見晴らしを阻害していること、景観が黒くて暗く見えることが気になり始めました。

 

「見晴らしを良くしたい!」

 

そこで、次に取り掛かったのがパーテーションの撤去でした。

サイレントな抵抗勢力

 

とりあえず、いきなりパーテーションとっちゃえーと思い、社内SNSで「パーテーション取ろうと思うんですけど」と発言してみました。

すると、すごくノリが悪い。

積極的に「xxxだからダメ〜」というより、「なんとなくイヤだ」みたいな空気を感じました。

 

一応「見晴らしが良くなると、みんなの顔が見えて、近く感じるし、コミュニケーションも活性化するんじゃないかな〜」と言ってみましたが、なんというか見えない抵抗を感じます。

 

「仕事をしている様子が見られるのがイヤ」と思った人が多かったのでしょう。

 

いつまでも話してもキリがないと思ったので、結構強引に「パーテーションがなくなった状態の経験がないので、一回やってみよう。デメリットが多かったら戻そう」と言って断行。

しばらくやってみて、パーテーションを戻したいという意見もなかったので、結局取っ払ったパーテーションは捨ててしまいました。

セカンドモニターが邪魔!

 

パーテーションがなくなってだいぶ見晴らしが良くなりましたが、今度はみんなの机の上にあるセカンドモニターが邪魔に思えてきます。

かくいう僕もセカンドモニターを使っていたのですが、あるメンバーが「モニターがあると顔が見えないし、ノートPCだけで十分仕事できる」と言い出したので、これも一回やってみようとなりました。

 

その時点では、デスクトップPCを使っている人もいたので、全社員をノートPC化し、卓上にあるセカンドモニターは全て撤去しました。

デザイナーやエンジニアが多い会社の方はよくわかると思うのですが、セカンドモニターはエンジニアにとって非常に重要です。

 

とにかく見晴らしを良くしたかった僕は「最新のMacに変えてあげるから」とか色々口説いて、全ての人たちを渋々(?)納得させ、オフィスからモニターを100%撤去することに成功しました。

フリーアドレスへ

 

ここまでのISAOは、部署ごとにいわゆる普通の「島」があって、座席は固定でした。

2015年10月にバリフラットになったあたりから、部署で固まって座る意味が少なくなり、今度はフリーアドレスにしようという話になります。

 

多くの人にとって、袖机をなくすことは一番の痛みでしたが、徐々に取っ払い、最終的には全てなくしました。

僕自身も、袖机を2つ使っていて、かつキャビネも一つ持っていたのですが、これを機会に全て中身を捨てました。

 

今考えると余分なものを沢山保管していたなと思います。

いまでは、出社したら自分のロッカーからその日の作業場所に必要な荷物を持っていく、というのが当たり前の光景になっています。

誰がどこにいるのかわからない!

 

フリーアドレスになると、その日によって座る場所が変わるので、ワンフロアといえども誰がどこにいるのかわかりづらくなります。

最近は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ISAOも全日リモートワーク推奨となり一気に在宅勤務をする人が増えましたが、当時もリモートワークをする人がだんだん増えていました。

 

そこで、「働き方をワクワクスマートに」のMamoru Bizを改良し、チェックイン機能を追加して、誰がどこにいるのかを瞬時にわかるようにしました。

 

オフィス空間

Mamoru Bizは、出退勤管理のサービスと連動しているので、個人の負担も軽減でき、まさに一石二鳥の施策となりました。

 

やっぱりセカンドモニターが欲しい!

 

ここまでで、ほぼ現在のISAOオフィスが出来上がりましたが、やはりやってみると不便なことが出てきます。

 

フリーアドレスになり、セカンドモニターもないISAOでしたが、やはりデザイナーやエンジニアから「セカンドモニターがないと、不便すぎる」という”強い声”が聞こえてきました。

 

そこで折衷案として、「オフィスの窓際周りにある席に、モニターを配備する」ことにしました。

モニターが欲しい人は、そこに行って仕事をすることで、見晴らしを確保し、かつモニター需要も解決したのです。

その後「ダブルにしたい」「もっと高精細のモニターが欲しい」という声に答えて、現在窓際にこのようにモニターがずらーっと並んでいます。

オフィス空間

 

オフィス作りはトライアンドエラー

オフィス空間

このように、試行錯誤を経て、今のオフィスが出来上がりました。

 

これからも、オフィス空間をたのしく働きやすくするために、どんどん改善していこうと思っています。

どうやったら変えていけるのか?という質問に関しては、

 

①小さいことでも、オフィスに関して意見を言える場をつくる
ISAOでは、Goalous上に”ISAO改善”というサークルを作って意見を募っています

 

②賛否両論あるものは、とりあえず”すぐに”小さくやってみる

 

③しばらく様子見て、大丈夫そうなら思い切って全面的にやる

 

これを繰り返すことで、オフィスは生まれ変わることができるのです。

おすすめ記事